アパートとマンションの違いは?どっちがいいか賃貸の選び方を解説

公開日:2026年06月23日
最終更新日:2026年06月23日

アパートとマンションのどちらに住むべきか、物件探しで悩んでいませんか。
この二つの物件の違いは法律で明確に定められているわけではなく、主に建物の構造によって区別されるのが一般的です。
家賃や防音性、セキュリティ設備など、それぞれの特徴には大きな差があります。

この記事では、SUUMOなどの賃貸サイトを見る際に役立つ、アパートとマンションの具体的な違いを比較し、住むならどっちがいいか、ライフスタイルに合わせた選び方を分かりやすく解説します。

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目次

アパートとマンションに法律上の明確な違いはない

アパートとマンションを区別する法律上の明確な定義は、実は存在しません。
建築基準法や宅地建物取引業法においても、この二つの呼び方を分ける具体的な基準は定められていません。
したがって、物件の広告などで目にする「アパート」や「マンション」という表記は、法律に基づいたものではなく、不動産業界の慣習として使われているのが実情です。

どちらの名称で呼ばれるかは、物件を扱う不動産会社や大家さんの判断に委ねられています。

不動産会社が建物の構造や階数で独自に呼び分けている

アパートとマンションの区別は、法律ではなく不動産会社が広告などを掲載する際の慣習的な基準に基づいています。
一般的に、木造や軽量鉄骨造で2階建てや3階建ての低層の建物を「アパート」と呼ぶことが多いです。
一方、鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造といった頑丈な構造で、3階建て以上の建物を「マンション」と表記する傾向があります。

ただし、これはあくまで一般的な区分であり、絶対的なルールではありません。
そのため、同じような建物でも不動産会社によって呼び方や物件種別の名称が異なる場合があります。

【一覧比較】アパートとマンションの一般的な違い

アパートとマンションのどちらを選ぶか迷ったときは、それぞれの一般的な違いを比較検討することが重要です。
この二つの何が違うのかを簡単に説明すると、主に「建物の構造」が大きな差を生んでいます。
アパートとの比較で、マンションにはどのような特徴があるのか、またその逆はどうなのか、構造や階数、家賃相場、性能面(防音性、耐震性、断熱性)、共用設備といった観点から見分け方を把握することで、自分のライフスタイルに合った物件を見つけやすくなります。

アパートマンション
構造木造/軽量鉄骨造鉄筋コンクリート造/RC造
階数2-33+
家賃相場
防音性
セキュリティ

物件の性能で比較するアパートとマンションの5つの違い

アパートとマンションのどちらを選ぶか考える際、日々の暮らしの快適さを左右する物件の性能比較は欠かせません。
一般的にアパートはマンションより性能が劣ると思われがちですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

建物の構造からくる耐震性や防音性の差、意外と見落としがちな断熱性、そしてオートロックやエレベーターの有無など、生活の質に直結する5つのポイントから、それぞれの性能の違いを詳しく見ていきます。

違い①:建物の構造と使われる建材

アパートとマンションの最も根本的な違いは、建築に使われる構造と建材にあります。
アパートは、木造や軽量鉄骨造で建てられることが多く、比較的短い工期と低いコストで建設できるのが特徴です。
主に2階建てや3階建てといった低層の建物が中心です。

一方、マンションは鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造が主流であり、高層の建物を建てることが可能です。
この構造の違いが、後述する耐震性や防音性、断熱性といった物件の基本性能に大きく影響します。

違い②:耐震性や防火性の高さ

建物の耐久性において、一般的にマンションの方がアパートよりも優れている傾向があります。
鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造で建てられるマンションは、構造自体が強固で重量があるため、地震の揺れに対して高い耐震性を発揮します。

また、主要構造部に不燃材料であるコンクリートを使用しているため、防火性にも優れています。
ただし、現在の建築基準法では厳しい耐震基準が設けられているため、1981年6月以降の新耐震基準を満たして建てられた物件であれば、アパートでも一定の耐震性は保たれています。

違い③:生活音の響きやすさ(防音性)

隣や上下階の生活音が気になるかどうかは、快適な暮らしを送る上で非常に重要なポイントです。
この防音性において、一般的にはマンションに軍配が上がります。
鉄筋コンクリート造のマンションは、壁や床の密度が高いため、木造や軽量鉄骨造のアパートに比べて音や振動を伝えにくい特性があります。

そのため、子どもの足音やテレビの音といった騒音トラブルのリスクを低減できます。
ただし、建物の品質や間取りによって防音性能は変わるため、内見時に壁の厚さなどを確認することが大切です。

違い④:断熱性能と気密性の差

断熱性能や気密性の高さは、室内の快適性だけでなく光熱費にも影響します。
コンクリートで覆われたマンションは、木造のアパートと比較して気密性が高いという特徴があります。
気密性が高いと外気の影響を受けにくくなるため、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を維持しやすくなります。

結果として冷暖房の効率が上がり、省エネにつながる可能性があります。
一方、木造のアパートは通気性が良いという利点もありますが、物件によっては冬場の底冷えや夏場の暑さを感じやすい場合があります。

違い⑤:オートロックや宅配ボックスなど共用設備の充実度

マンションはアパートに比べて規模が大きく戸数が多いため、共用設備が充実している傾向があります。
例えば、セキュリティ面で安心なエントランスのオートロックや防犯カメラ、不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックス、上層階への移動に便利なエレベーター、24時間ゴミ出し可能な敷地内ゴミ置き場などが挙げられます。

これらの設備は、住民から集める管理費によって維持・運営されています。
アパートは設備がシンプルな分、管理費が安く設定されていることが多いです。

アパートに住む場合のメリット

家賃の安さなどが魅力のアパートですが、その構造上の特性から生じるデメリットも存在します。
特に、音の問題やセキュリティ面については、入居後に後悔しないためにも事前に理解しておくことが重要です。
ここでは、アパートに住む際に考慮すべき主なデメリットについて解説します。

構造上、生活音が響きやすい場合がある

アパートのデメリットとして最もよく挙げられるのが、生活音の問題です。
木造や軽量鉄骨造は、鉄筋コンクリート造のマンションに比べて壁や床が薄い傾向があり、音や振動が伝わりやすいという性質があります。
そのため、隣の部屋の話し声やテレビの音、上階の足音などが気になることがあります。

特に集合住宅での生活に慣れていない方や、音に敏感な方はストレスを感じるかもしれません。
1階の部屋は上階の音が響きやすいなど、部屋の位置によっても条件は変わります。

セキュリティ面に不安が残る可能性がある

セキュリティ面もアパートを選ぶ際に注意したいポイントです。
アパートは、マンションで一般的となっているオートロックや防犯カメラ、管理人といった防犯設備が備わっていない物件が多い傾向にあります。
そのため、誰でも比較的容易に建物の敷地内に入ることができ、空き巣や不審者の侵入リスクは高まると考えられます。

特に1階の部屋は窓からの侵入にも注意が必要です。
近年ではモニター付きインターホンや防犯シャッターを設置したアパートも増えているため、内見時に設備の有無を確認することが大切です。

マンションに住む場合のメリット

マンションは、アパートと比較して建物自体の性能が高く、それによってもたらされる多くのメリットがあります。
日々の暮らしにおける快適性や安心感を重視する人にとって、マンションは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ここでは、マンションならではの優れた点を具体的に解説します。

防音性や断熱性が高く快適に過ごしやすい

マンションの大きなメリットは、構造に由来する性能の高さです。
鉄筋コンクリート造など頑丈な造りにより、アパートと比べて防音性や断熱性、気密性に優れています。
壁や床が厚いため、隣戸や上下階からの生活音が伝わりにくく、静かでプライバシーが保たれた環境で過ごせます。

また、気密性が高いことで外気の影響を受けにくく、冷暖房の効率も良くなるため、一年を通して快適な室温を維持しやすい点も魅力です。
より快適な居住空間を求める人には、マンションが適しています。

防犯設備が充実していて安全性が高い

セキュリティレベルの高さも、マンションに住む大きなメリットです。
多くのマンションでは、エントランスにオートロックが設置されており、関係者以外の侵入を未然に防ぎます。
さらに、防犯カメラや宅配ボックス、管理人がいる物件も多く、防犯体制が整っています。

特に、もともと分譲マンションとして建てられた部屋が賃貸に出されている場合、よりグレードの高い設備が期待できます。
一人暮らしの女性や、子どものいるファミリーなど、安全性を最優先に考えたい人にとって、この安心感は代えがたいものでしょう。

マンションに住む場合のデメリット

快適性や安全性の面で多くのメリットがあるマンションですが、その一方でいくつかのデメリットも存在します。
特にコスト面や生活の自由度に関しては、アパートと大きく異なる点があるため、契約前にしっかりと把握しておく必要があります。

ここでは、マンション暮らしで注意すべき点を解説します。

アパートに比べて家賃や管理費が高額になりがち

マンションのデメリットとしてまず挙げられるのが、コストの高さです。
鉄筋コンクリート造などの頑丈な構造は建築コストがかかるため、アパートに比べて家賃が高めに設定される傾向にあります。

また、オートロックやエレベーター、ゴミ置き場といった充実した共用設備を維持・管理するための費用として、家賃とは別に管理費や共益費が必要です。
これらの費用を合わせると、立地や広さが同程度のアパートと比較して、月々の住居費は数万円単位で高くなることも少なくありません。

管理規約が厳しく自由度が低いことがある

多くの人が共同で生活するマンションでは、全ての居住者が快適に暮らせるよう、詳細な管理規約が定められています。
例えば、ゴミ出しは決められた曜日・時間に行う、楽器の演奏は禁止、ベランダでの喫煙やバーベキューは不可、ペットの飼育に関する細かいルールなど、アパートに比べて規則が厳しい場合があります。

これらのルールを守れない場合、他の居住者とのトラブルに発展する可能性もあります。
自分のライフスタイルが規約に合っているか、窮屈に感じないかを事前に確認することが重要です。

【目的別】あなたに合うのはどっち?物件タイプの選び方

アパートとマンション、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、最終的に自分に合うのはどちらかを見極めることが大切です。
ここでは、「家賃」「静かさ・安全性」「ライフスタイル」という3つの視点から、あなたにおすすめの物件タイプを提案します。

自分の優先順位を明確にして、後悔のない物件選びをしましょう。

とにかく家賃を安く抑えたいならアパートがおすすめ

月々の住居費をできるだけ低く抑えることを最優先に考えるなら、アパートがおすすめです。
マンションに比べて家賃や管理費が安い傾向にあるため、同じ予算でもより広い部屋や好立地の物件を選べる可能性があります。

浮いたお金を趣味や交際費、貯蓄などに回せるため、特に収入が限られる学生や新社会人にとっては大きなメリットとなります。
多少の生活音や設備のシンプルさが気にならないのであれば、アパートは非常に合理的な選択肢です。

静かな環境と安全性を重視するならマンションがおすすめ

家賃が多少高くなっても、静かで安全な暮らしを重視したい人にはマンションがおすすめです。
防音性が高いため、在宅勤務で集中したい方や、外部の騒音を気にせずリラックスしたい方に適しています。
また、オートロックや防犯カメラといったセキュリティ設備が充実している物件が多く、一人暮らしの女性や小さなお子様がいるご家庭でも安心して暮らせます。

快適性と安全性を確保したいなら、マンションを選ぶのが良いでしょう。

ライフスタイル別に見るおすすめの物件タイプ

住む人の状況によって、住まいに求める条件は異なります。
ここでは、一人暮らしの学生・新社会人、同棲カップル・新婚夫婦、そしてファミリー世帯という3つのライフスタイル別に、それぞれどのような物件が向いているかを具体的に見ていきましょう。

一人暮らしで費用を抑えたい学生や新社会人

初めての一人暮らしで、まだ収入が安定していない学生や新社会人には、家賃を抑えられるアパートがおすすめです。
通学や通勤に便利なエリアでも、マンションより手頃な物件を見つけやすいでしょう。
セキュリティが心配な場合は、2階以上の部屋を選んだり、モニター付きインターホンが設置されている物件を探したりすることで、安心感を高めることができます。

まずはコストを重視し、自分らしい生活の基盤を築くのに適しています。

同棲を始めるカップルや新婚夫婦

二人での新生活をスタートさせるカップルや新婚夫婦には、お互いのプライバシーや生活リズムを尊重できるマンションがおすすめです。
勤務時間が異なり生活音が気になりそうな場合でも、防音性の高いマンションならストレスなく過ごしやすいでしょう。

また、将来的に子どもが生まれることを見据え、セキュリティ設備や水回りの設備が充実した物件を選ぶのも賢明です。
快適な二人暮らしのスタートには、少しグレードの高い住環境を検討する価値があります。

小さな子どもがいるファミリー世帯

子どもの泣き声や走り回る足音が、近隣への迷惑にならないか気になるファミリー世帯には、防音性に優れた鉄筋コンクリート造のマンションが断然おすすめです。
特に、階下への音を気にせずに済む1階の専用庭付きの部屋や、角部屋を選ぶと、よりのびのびと子育てができます。

また、オートロックや敷地内に公園があるなど、子育て支援設備が整ったマンションも増えています。
安全で快適な環境は、家族全員の安心につながります。

後悔しないために!内見時に確認したい防音・防犯チェックポイント

物件情報だけでは分からない住み心地を確かめるために、内見は非常に重要です。
特に、入居後のトラブルになりやすい防音性と、安心して暮らすための防犯性は、自分の目と耳でしっかりとチェックする必要があります。

ここでは、後悔しない物件選びのために、内見時に必ず確認したいポイントを3つ紹介します。

壁を軽く叩いて音の響き方を確認する

部屋の防音性を確かめる簡単な方法として、壁を軽く叩いてみることが挙げられます。
隣の部屋と接している壁をノックするように叩いてみましょう。
「コンコン」と軽い音がして響く場合は壁が薄い可能性があり、「ゴツゴツ」と詰まったような低い音がすれば壁が厚く、防音性が期待できます。

また、部屋の中心で手を叩いてみて、音がどれくらい反響するかもチェックポイントです。
可能であれば、不動産会社の担当者の許可を得て、声を出してみるのも良いでしょう。

窓を閉めたときの遮音性をチェックする

外からの騒音がどの程度聞こえるかも、静かな生活を送るためには重要です。
内見時には、一度窓を全開にして外の音を聞き、次に窓を完全に閉めて、どれくらい音が遮断されるかを確認しましょう。
特に、幹線道路や線路、商店街に面した物件では必須のチェック項目です。

サッシの密閉性や、ガラスが二重サッシ(ペアガラス)になっているかどうかも見ておくと、遮音性だけでなく断熱性の目安にもなります。

共用部分の清掃状況や管理体制を確認する

エントランスや廊下、階段、ゴミ置き場、駐輪場といった共用部分の状態は、その集合住宅の管理体制や住民の質を知るための重要な手がかりです。
共用部分が清潔に保たれ、整理整頓されている物件は、管理が行き届いており、住民のマナーも良い傾向があります。
逆に、ゴミが散乱していたり、私物が放置されていたりする場合は注意が必要です。

掲示板に騒音などに関する注意書きが頻繁に貼られていないかも、あわせて確認しておきましょう。

アパート マンション 違いに関するよくある質問

アパートとマンションの違いについて調べていると、さらに細かい疑問が出てくることがあります。
ここでは、物件探し中によくある質問をピックアップし、簡潔に回答します。
集合住宅の名称のバリエーションや、具体的な音の響き方、家賃が安い物件の注意点など、知っておくと役立つ情報です。

「コーポ」や「ハイツ」はアパートとどう違うのですか?

「コーポ」や「ハイツ」、「メゾン」といった名称に法的な定義はなく、基本的にはアパートと同じ意味合いで使われることが大半です。
英語やフランス語などを用いておしゃれな印象を与える目的で、物件の名称として付けられます。
一方で、「レジデンス」という名称は、比較的大規模で高級感のあるマンションに対して使われる傾向があります。

木造アパートの音はどのくらい響きますか?

物件の構造や築年数によりますが、一般的に木造アパートはマンションより音が響きやすい傾向です。
隣室の話し声やテレビの音、上階の足音や掃除機の音などが聞こえる可能性があります。
ただし、最近の建築技術では遮音性が向上している物件も増えています。

家賃が相場より安いマンションには注意が必要ですか?

はい、注意が必要です。
周辺の類似物件と比べて家賃が極端に安いものには、駅から遠い、築年数が古い、事故物件であるのような、何らかの理由があると考えられます。
また、管理状態が悪く、必要な修繕が行われていない可能性もあります。

安い理由を不動産会社にきちんと確認し、納得した上で契約することが重要です。

まとめ

アパートとマンションの間に法律上の明確な違いはなく、主に建物の構造によって呼び分けられているのが実情です。
アパートは家賃が安い一方、マンションは防音性やセキュリティ性能が高いという一般的な傾向があります。
日本の賃貸物件は多様で、海外、例えば韓国の集合住宅とは異なる特徴を持ちます。

物件選びでは、アパートやマンション以外にも、団地や戸建てといった選択肢も存在します。
家賃や広さだけでなく、それぞれのメリット・デメリットを総合的に比較し、自分のライフスタイルや優先順位に合った住まいを見つけることが大切です。
将来的に不動産投資や賃貸経営を考える上でも、こうした物件種別の特性を理解しておくことは役立ちます。

新日本コンサルティングでは、1都3県を中心とした豊富な実績に基づき、お一人おひとりのライフステージに合わせた最適な住まい選びや投資戦略をご提案しています。アパートやマンションといった物件種別ごとの構造的な強み・弱みを熟知しているからこそ、日々の快適性や安全性を踏まえたワンストップのサポートが可能です。
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この記事の監修者:北嶋 憲

ロゴ

株式会社新日本コンサルティング アセットマネジメント事業部部⾧

1974 年1月生まれ
自身も複数棟のアパート経営を行うサラリーマン大家