アパート経営に関する相談は誰にする?よくある相談内容や対処法

公開日:2024年02月09日
最終更新日:2024年04月02日
アパート経営に関する相談は誰にする?よくある相談内容や対処法

「アパート経営に関する相談はどこにすればいい?」
「アパート経営でよくある相談内容は?」

上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?

アパート経営では、建物を建てるところから資金計画、賃貸管理など入居者とのトラブル対応など、さまざまなことを検討する必要があり、悩みが生じやすくなります。

そんな時、適切な相談先があれば、安心してアパート経営を行うことができるようになるでしょう。

本記事では、アパート経営に関する主な相談先をご紹介し、よくある相談内容や対処法なども解説します。

不動産経営・マンション経営で家賃収入を得たいサラリーマンの方は、ぜひ最後までご一読ください。

アパート経営の主要な相談先一覧

アパート経営の主要な相談先一覧

アパート経営を行うにあたり、さまざまな場面で悩みが生じますが、場面ごとに適切な相談先が異なります。

主に以下のような場面で、最適な相談先を選ぶ必要があります。

  • アパート経営を始める前の相談先
  • アパート経営を始めてからの相談先
  • 全般的な相談先

それぞれの相談先について詳しく紹介しますので、自分に合った相談先を見つけられるよう、ぜひ参考にしてください。

アパート経営を始める前の相談先

相談内容相談先
アパート経営など土地活用全般不動産会社(不動産業者)
アパート建築・建築費関連大手ハウスメーカーや建築会社・工務店
資金計画(住宅ローンなど)・融資関係などの金額に関する相談金融機関やファイナンシャルプランナー・初期費用
税金関係税理士や公認会計士

アパート経営を始める前に、まずはアパートを建築する際に必要となる土地や費用などの悩みが生じやすくなります。

例えば、物件の購入やテナントの募集にあたって、市場の動向や物件の価値を把握したい場合は、不動産仲介会社のサポートを利用すると良いでしょう。

また、不動産投資における税金の問題は、税理士や公認会計士に相談するのがおすすめです。

このように、さまざまなケースによって相談先に悩みを打ち明けることで、適切なアドバイスをもらえるようになるでしょう。

アパート経営を始めてからの相談先

相談内容相談先
アパートの維持・建物管理(管理費・修繕費など)管理会社
入居者募集不動産会社(不動産業者)や管理会社
入居者トラブル管理会社や弁護士
税金関係税理士や公認会計士

アパート経営を始めてからは、主に維持・管理や入居者についての悩みが生じやすくなります。

例えば、入居者が欲しい場合、不動産会社や管理会社などに相談し、募集をかけてもらいます。

アパートの維持や管理などは、不動産管理会社に相談することで、業務の一部を負担してくれることがあるでしょう。

これらの専門家や機関と定期的に連携し、アパート経営におけるさまざまな種類の課題に対応することで、経営の安定化と収益性の向上を目指すことが可能です。

全般的な相談先

相談内容相談先
法的なトラブル法テラス(日本司法支援センター)
不動産全般全国宅地建物取引業協会
不動産取引不動産流通推進センター
賃貸住宅ちんたい協会(全国賃貸住宅経営者協会連合会)
税金全般国税局電話相談センター

アパート経営をする上で、経営全般的に生じる問題も考慮しなければなりません。

例えば、原状回復や家賃不払いなど法的トラブルに発展するようなことが起こった場合は、法テラスという相談所に相談するのが適切です。

また、確定申告のやり方や節税対策などの簡単な相談であれば、国税局電話相談センターに電話することで、解決できます。

表で解説した4つの項目を意識し、最適な相談先を選ぶようにしましょう。

アパート経営でよくある相談内容と解決方法

アパート経営でよくある相談内容と解決方法

アパート経営でよくある相談内容は、主に以下の通りです。

  • キャッシュフローの悪化
  • 空室の発生
  • 入居審査の判断
  • 入居者トラブルへの対応
  • 売却の検討
  • 不動産の活用方法
  • 売却時期の検討
  • 出口戦略の相談

解決策についても解説しているので、ぜひ確認にしてください。

キャッシュフローの悪化

アパート経営においてキャッシュフローの悪化は、収益性に直接影響を及ぼす重要な問題です。

例えば、市場の家賃相場に適合していない家賃設定により、ローンの返済が負担になっているといった感じです。

キャッシュフローの悪化の原因は多岐にわたりますが、主に高い空室率や適切でない家賃設定、過剰な運営コストなどが挙げられます。

これらの要因は、収入減少や運営コストの増加を引き起こし、経営の健全性を損なってしまいます。

キャッシュフローが悪化している場合は、ローンの借り換えやランニングコストの見直しなどで対処するようにし、経営の成功に導けるようにしましょう。

空室の発生

アパート経営における空室の問題は、収入減少に直結し、経営の安定性を損なう重要な課題です。

空室が発生する主な原因には、立地の不利や古い建物の設備・デザイン、不適切な家賃設定があります。

入居者が集まらなければ、家賃収入が期待できず、赤字経営に陥ってしまうでしょう。

そのような状況に陥らないためにも、敷金・礼金を引き下げたり、リフォームして物件の魅力を高めたりなど、空室対策の工夫を行うことが大切です。

入居審査の判断

入居審査は、信頼できる住民を確保するための重要なプロセスです。

適切な審査を行うことで、家賃の滞納や物件の破損リスクを減らし、長期的な賃貸関係を構築することが可能です。

つまり、入居率の向上が期待できます。

逆に審査が甘いと、問題のあるテナントによるトラブルが生じるリスクが高まります。

トラブルを生じさせない住民を入居させたい場合、入居時の審査を厳しくしたり、家賃債務保証会社への加入を義務付けたりするなど入居時の条件を増やすと良いでしょう。

入居者トラブルへの対応

入居者トラブルは多様で、家賃の滞納や物件の不適切な使用、隣人との問題などが含まれます。

これらのトラブルは、他のテナントの満足度に影響を及ぼし、場合によっては法的な問題に発展することもあります。

迅速に対話を試み、双方の納得いく解決策を探ることが重要です。

入居者トラブルの対応が負担になっているのであれば、管理会社に管理業務を委託して対応を依頼すると良いでしょう。

売却の検討

アパート経営における売却の検討は、資産価値の最大化と経営戦略の見直しの観点から、重要な決断です。

売却を検討する主な理由には、基本的に市場環境の変化、物件の古さやメンテナンスコストの増加などがあります。

これらの要因は、物件の将来価値や維持コスト、そして経営者の投資戦略に大きく影響を与えます。

アパート経営で利益が得られない場合に、アパート経営を始める前に出口戦略を考えておくと、最低限のリスクヘッジができるのでおすすめです。

不動産の活用方法

不動産の活用方法は、アパート経営者にとって重要な要素です。以下は一般的な相談内容と解決方法のまとめです。

相談内容解決方法
賃貸収益の最大化賃貸収益を最大化するために、家賃の適正設定とテナントニーズへの対応を行いましょう。入居率を維持し、持続的な収益を確保します。
不動産改修と管理不動産の価値を向上させるために、改修やメンテナンスを行い、魅力的な物件を維持します。良好な管理はテナントの満足度を高めます。
長期的な投資不動産を長期的な投資として捉え、将来の資産価値を考慮に入れます。資産ポートフォリオを多様化し、リスクを分散させる戦略を採用します。
資産活用の多面性不動産は収益の柱としてだけでなく、資産運用や相続計画にも活用できます。専門家のアドバイスを受け、総合的な資産戦略を構築します。

不動産を売却しない意向を持つ場合でも、適切な管理と戦略的なアプローチによって、資産の価値を最大化し、持続的な利益を得ることが可能です。

売却時期の検討

アパート経営者が不動産の売却時期を検討する理由は多岐にわたります。

市場の状況や資金ニーズに応じて最適なタイミングを見極めることが大切です。

不動産の売り時を考える際には、以下のポイントに留意しましょう。

項目説明
市場調査地域の不動産市場動向を確認し、需要と供給のバランスを把握します。需要が高まる時期に売却することで有利な条件を得られます。
不動産価値の評価専門家の評価を受け、不動産の現在の価値を正確に把握しましょう。これに基づいて適切な売却価格を設定します。
資金計画売却後の資金使途を計画し、将来の資金ニーズを考慮します。新たな不動産投資や資産運用計画を立てます。
税務効果売却に伴う税金や法的手続きについて専門家のアドバイスを受け、最適な税務戦略を構築します。
リスク評価売却後のリスクを評価し、リスクヘッジ策を考えます。

不動産の売り時は慎重な計画と専門家のアドバイスが必要です。個人の状況や市場状況を熟考し、成功的な売却を目指しましょう。

出口戦略の相談

アパート経営における出口戦略は、利益最大化を目指す重要な要素です。

利益を求めるための出口戦略に関する要点をまとめます。

まず、アパートの売却タイミングは市場動向と資金ニーズに合わせて選び、不動産専門家の助言を受けましょう。相続時の税金問題に対処するために税務アドバイザーのサポートが必要です。

そして、アパート経営を継続するか売却するかの決断は、将来のビジョンを基に行うべきで、収益性や不動産価値を評価し、プロの意見を聞くことが肝要です。

出口戦略を戦略的に立てることで、利益を最大化する道が開けます。

アパート経営の相談をする際のポイントと相談先の選び方

アパート経営の相談をする際、主に以下3つの注意点を意識する必要があります。

  • 解決したい問題をリスト化する
  • 自分の考えをまとめておく
  • 複数の相談先から選ぶ

詳しく説明します。

解決したい問題をリスト化する

アパート経営における相談の際には、解決を望む問題を事前にリスト化して準備することがおすすめです。

特に何を・誰に相談すれば良いのかを明確化できると、相談内容が明確になり、対応策を具体的かつ効率的に導き出すことが可能になります。

例えば、家賃滞納、建物のメンテナンス問題、テナントからの苦情など、様々な問題をリストアップします。作成したリストをもとに専門家と話を進めると、それぞれの問題に対する具体的な解決策やアドバイスを得ることが可能です。

このように、問題をリスト化すると、時間の節約にもつながり、より生産的な相談が可能となるでしょう。

自分の考えをまとめておく

アパート経営に関する相談をする際、自分の考えをあらかじめまとめておきましょう。

自分の考えを明確にすることで、相談内容が具体的になり、相手に伝わりやすくなります。

特にアパート経営の目的や建築プランなどを明確にしておくと、相談した際に自分の考えを判断基準にできるようになります。

具体的な目標数値や期限、現在の課題などをしっかりと伝えることができれば、提案や戦略的なアドバイスを受けたり、適切な質問回答をしてくれたりすることが可能です。

複数の相談先から選ぶ

アパート経営の相談相手は、複数の相談先から慎重に選ぶことが重要です。異なる専門家や相談先はそれぞれ異なる視点や特徴、専門知識を持っています。

例えば、不動産経営に関する法律的な問題であれば、弁護士や法律事務所に相談するとよいでしょう。また、財務面の相談であれば、税理士や会計士の意見を聞くことが必要です。

複数の意見を比較検討することで、よりバランスのとれた意思決定が可能になります。

そのため、一方的な見解に偏らず、総合的な判断ができるため、大きなメリットになるでしょう。

アパート経営の悩みに関するご相談は新日本コンサルティングまで!

本記事では、アパート経営に関する主な相談先をご紹介し、よくある相談内容や対処法なども解説しました。

アパート経営をする上で、「始める前」「始めてから」「始めてから運用するまで(全般的)」の3パターンでそれぞれ適切な相談先があります。

特に初めてアパート経営を行う方は、さまざまな不安や悩みが生じるため、まずは相談内容を事前に整理し、複数の相談先から自分に合ったところを選んで解消できるようにしましょう。

新日本コンサルティングでは、不動産経営や資産運用などに関する無料相談や管理など、長期間にわたって充実したサポートサービスを提供しております。

不動産に関する専門家が、賃貸住宅で利回りが良い物件を提案してくれますし、賃貸物件の選び方や賃貸経営で失敗しないようにするコツなども教えてくれます。

なお、空室保証のついた安心のサブリース運用もでき、要望に合ったプランを選べるようなサポートをしております。

豊富な実績もあるので、今後不動産オーナーとして不動産収入を得たい方は、ぜひ以下から気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者:北嶋 憲

北嶋 憲

株式会社新日本コンサルティング アセットマネジメント事業部部⾧

1974 年1月生まれ
自身も複数棟のアパート経営を行うサラリーマン大家

【保有資格】
・宅地建物取引士
・不動産コンサルティングマスター
・AFP